日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
症例報告
早期胃癌ESD後11年目に播種性骨髄癌腫症を発症した1例
村上 瑛基戸祭 直也山田 真也土井 俊文中津川 善和西村 健藤井 秀樹佐藤 秀樹奥山 祐右木村 浩之
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2021 年 118 巻 8 号 p. 749-756

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抄録

症例は59歳,男性.10年前に早期胃癌に対して内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行,2カ月後にESD後瘢痕部に再発を指摘され再度ESDが施行されている.焼灼のため水平断端の一部が評価できず,慎重に経過観察されていた.腰背部痛の精査にて胃癌による播種性骨髄癌腫症の診断となり,化学療法を開始したが,約6カ月後に死亡した.今回,早期胃癌ESDから11年目に播種性骨髄癌腫症を発症したまれな1例を経験した.

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© 2021 (一財) 日本消化器病学会
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